ショッパー・マーケティング研究会 2024年度
※ メーカーの営業パーソン、トレードマーケティング担当を対象としたプログラムです
第1回目は6月14日(金)午後にハイブリッド形式(オンラインと会場)で実施します。

「消費者の業態・店舗選択に関する調査」について

消費者イメージ

本研究会では毎年1 回、全国規模の買い物調査を実施します。最近の買い物で重視していることや、主利用しているチェーン(SM、DGS、CVS ごと)などを問うています。主利用するチェーンへの評価ポイントや、具体的に気に入ってることについても回答を得ており、チェーンの特色・傾向を可視化することに努めています。

主な調査項目

■直近で買い物利用した小売業態や利用頻度
対象業態(計8業態):スーパー(総合スーパーも含む)、コンビニ、ドラッグストア、 ホームセンター、生協の宅配・共同購入、ネットスーパー、ネット販売サイトなど
■主要業態について、店舗・チェーンを選択する時に重視している点
■各業態の中で、「主利用する店舗・チェーン」への評価
 ・ 主利用チェーンへの満足度や利用目的
 ・ 主利用チェーンを評価している点(計30項目でスコア化)
 ・ 主利用チェーンに関する評価コメント
■昨今の買い物への向き合い方や困りごと、買い物で意識していること等

調査対象者イメージ

【調査対象者】
全国の20 歳以上の女性 約6,500名
(東京圏、大阪圏、中京圏、札幌、仙台、北関東、広島、福岡・北九州、北陸・甲信越の9エリアごとに調査)

2024年1月末にリリースした調査報告レポートのトピックを一部抜粋して紹介します

【Topic 1】2023年に支持を高めたSMチェーン(東京圏)

本調査ではSMやDGS、CVSで主利用するチェーン店舗と、どのような点を評価しているのかを問うています(選択肢による回答や自由記述)。

2023年度調査において首都圏のスーパーで、利用率をとくに高めたのは以下でした―
●オーケー ●サミット ●いなげや
●ライフ ●マルエツ

考察❶
特売などを通じて、お得な買い物ができるように映る店舗の利用率が高まりました。
考察❷
ただ、遠くにある安売りの店舗にわざわざ足を運ぶような動きは限定的でした。
生活者は「近隣の店舗で、上手に買い物ができるのがベスト」と感じている様相です。

主利用SMに関するスコア(東京圏女性)
スコアイメージ

【Topic 2】値上げに対する向き合い方や対処策

物価高下の買い物対策では、特売・セール品の購入で対処する傾向が続いています。もっとも、物価高と向き合う生活が2年近くに及ぶ中、「対策への労力」をさらに費やす動きは限定的でした(良好な雇用・所得環境も背景にあると見られます)。値上がりへのストレスは続くものの、買い物での工夫を通じて順応する様子も読み取れます。

物価高下の買い物対策や意識について(複数回答)
回答イメージ
※東京圏女性(複数回答)