ショッパー・マーケティング研究会 2020年度
※ 次回は10月16日(金)に開催します。

前年度(2019年度) 研究報告の一部サマリー

「小売動向・売場事情」の解説

小売企業の課題や、取り組みについてのわかりやすい解説に努めており、会員企業から定評を頂いています

ショッパー・マーケティング研究会では小売各社の取材協力を得ながら、 有力チェーンの新店や業績状況への取材・ヒアリングを進めています。
報告各回では、主要な小売チェーンの課題意識や、売場での取り組みの方向性について解説しています。
※ SMやCVS、DGS を中心に約40チェーンに協力いただきました(2019年度実績)。

2019年度の大きなトピックは消費税率の引き上げでした。ライフコーポレーションでは10月以降、ポイント販促などを積極展開し、駆け込み需要の反動減を最小限にとどめました。一方、「キャッシュレス・ポイント還元制度」の適用対象となったコンビニ(2%還元)に、夕夜間の需要が一部流れている可能性があることも示唆しました。コンビニへの警戒意識と、夕夜間の商品強化を進めていくことを明かしました。


消費増税後に好調さが目立ったのがドラッグストアでした。前回の増税時(2014年)は反動減が長引いた反省もあって、DGS各社とも10月からポイント販促やLINEなどを活用したデジタル販促を積極的に展開しました。これらが奏功し、有力各社とも早々に売上を回復しました。一方、DGSの販促攻勢の影響を受けたのが、地方や郊外のスーパーでした。食品の購入客がDGSに一部流れるなど、営業面で苦戦を強いられる形となりました。


流通・マーケティングで今後の重要テーマになりそうなのが、SDGsやESGの視点に立った活動です。投資家サイドの要請が強まっている背景もあります。今年1月にオープンしたヤオコーの新店「東久留米滝山店」では、精肉の一部商品をノントレー(写真)で提供開始しました。このほか、植物由来のバイオマスプラスチックを使ったレジ袋も新たに採用するなど、プラごみの削減を強化する方針です。とくに環境対応は小売各社にとって喫緊の課題となっており、商品の調達やMDにも影響が及ぶ可能性があります。

優れた販売、マーケティング活動を推進した実務家による事例報告

販売・マーケティングの優れた取り組みにスポットを当て、それを推進した実務家を招き、その取り組み内容を報告いただいています。

前年度(2019年)の研究会では、小売業やメーカーなど計16企業に取り組みを報告いただきました。

ショッパーの買い物行動や意識にまつわる注目ポイントの報告

小売企業のPOS データや消費関連データ、および研究会で毎年実施するショッパーの買い物意識調査などを用い、重要トレンドを報告しています

■消費増税後の影響・動向の分析 ※2019年12月度の報告

消費増税後客数を早く回復させたドラッグストア
ドラッグストア各社は、2014年の消費増税後において反動減が長引いてしまった経緯がありました。当時の反省を踏まえ、2019年10月の消費増税では増税直後よりポイント販促を強化するなど、積極的な販促活動を繰り広げました(スーパーなどに比べ)。それが奏功し、反動減を最小限にコントロールし、客数水準をいち早く回復軌道に乗せることができました。

■利用者評価を通じた小売チェーンの特徴・傾向の解説

本研究会では毎年1回、買い物調査※を実施しています。その調査では、主利用しているチェーン(SM、DGS、CVSごと)を問うているほか、利用理由や評価しているポイントについて回答を得ています。利用者による記述コメントには、その小売チェーンの特色や傾向にまつわる示唆が多く含まれており、好調チェーンを中心に評価の特徴を取りまとめ、レポート形式で報告しています。※ 「消費者の業態・店舗選択に関する調査」。

前年度(2019年度)に実施した研究報告プログラムの概要

店舗取材や調査などでSMやCVS、DGSを中心に約40チェーンに研究協力いただきました。

第8回 2020年3月3日(火)報告テーマ

14:00~14:50 新型コロナウイルスが及ぼす消費・買い物への影響
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
15:00~16:20 ・コスモス薬品の動向
・「地元密着」で競争力を高めているSM店舗のケーススタディ
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
16:30~17:30 ・ウエルシアの店舗営業や売場づくりで注力していること
ウエルシア薬局株式会社 取締役商品本部長
畑 和彦氏

第7回 2020年1月24日(金)報告テーマ

12:50~14:15 2019年の購買関連データにみる買い物先の実態とトレンド
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
14:25~15:30 楽天のデータから読み取る2020年の消費トレンド予測
楽天株式会社 トレンドハンター 清水 淳氏
15:45~17:00 まいばすけっとの運営や営業・MDで大切にしていること
まいばすけっと株式会社 取締役 経営戦略本部長 狩野 充輝氏

第6回 12月6日(金)報告テーマ

12:55~14:20 2020年の営業・マーケティング活動に向けて押さえたい流通動向
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
14:30~15:30 ビオセボン・ジャポンの取り組み
ビオセボン・ジャポン株式会社 代表取締役社長 岡田 尚也氏
15:45~17:00 パネルディスカッション 2019~2020年 営業近況や課題意識と、今後の展望
・株式会社アークス 取締役専務執行役員 古川 公一氏
・コンビニ大手チェーンのオーナー
(聞き手: 流通経済研究所・池田)

第5回 11月8日(金)報告テーマ

13:00~13:25 消費増税から一ヶ月の動静
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
13:25~14:15 営業活動において備えておくと役立つ『広報PR』の考え方とノウハウ
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
14:25~15:30 LINEを活用した店頭販促のデジタル化
LINE株式会社
広告事業本部 SP sales Planning室 室長 江田 達哉氏
15:45~17:00 有力DGS ゲンキーが取り組む食品強化と今後の展望
ゲンキー株式会社 執行役員 平田 都芳氏

第4回 10月9日(水) 現場見学プログラム

(ネットスーパーの営業現場や利用動向について ※協力:東急ストア様)

第3回 9月6日(金)報告テーマ

13:00~13:30 流通トピックスの報告
① 関東の本格進出が近づくコスモス薬品
② 消費増税まで1か月―― 関心が集まる「ポイント還元制度」の準備進ちょくと展望
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
13:30~14:15 ウエルシアの強みを発揮している店舗・今後注力する店舗
~ウエルシアの店舗視察を経て~
公益財団法人流通経済研究所 研究員 秋山 周悟
14:25~15:35 三菱食品が見据える市場動向とマーケティングの取り組み
三菱食品 株式会社
マーケティング本部 カスタマーマーケティンググループ RS推進ユニット 課長
奥田 晃浩氏
15:50~17:00 アクシアル リテイリングにおけるTQM活動
アクシアル リテイリング株式会社
取締役副社長 執行役員 兼 TQM推進部長
五十嵐 安夫氏

第2回 7月12日(金)報告テーマ

13:00~13:10 流通トピックスの報告
大手DGS ウエルシアホールディングス
業績の“ポジティブ サプライズ”に見る展望と商機
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
13:10~14:10 ローコスト型店舗の構造的強みと、売場・MDの根本的特徴
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
14:25~15:35 流通業界の注目点
日本経済新聞社 編集局調査部 次長 白鳥 和生氏
15:45~17:00 ファミリーマートのデジタル戦略
株式会社ファミリーマート
シニアオフィサー経営企画本部 デジタル戦略部長 植野 大輔氏

第1回 6月6日(木)報告テーマ 

12:50~13:00 2019年度研究会のご挨拶
流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
13:00~14:15 流通トピックスの報告
近づく消費増税と大手小売が身構える2019年度下期
2019年度の流通展望と着目ポイント
流通経済研究所 主任研究員 池田 満寿次
14:30~15:40 最近の経済情勢
日本銀行 調査統計局
調査主幹・東京都、埼玉県経済総括 清水 雅之 氏
15:50~17:00 ライフコーポレーションが推進する取り組み
株式会社ライフコーポレーション 専務取締役 並木 利昭 氏