ネットショッパー研究会

過去の研究紹介

2021年度の研究報告の一部サマリー

コロナ下2年目の購買行動の変化を明らかにするために、Webアンケート調査や消費者パネルデータを用いたトレンドの分析を行いました。
以下のような知見を確認しました。

  • 2020年に見られたネット購買頻度の急激な上昇はある程度収まり、EC業態全体としては元通りの成長トレンドに回帰した
  • ショッパー属性に注目すると、若年層や高所得層など、ネット購買と相性のいい層において購買頻度が低下した(=2020年に特異的に伸びたのがもとに戻った)
  • 一方でAmazonや楽天などの大手EC事業者や、ネットスーパーに限ってみると、コロナを起点として成長が加速している
  • ショッピングカートASPの普及やダークストアなどの新業態の登場が見られたが、コロナ下でもまだ利用率は高くなく、必ずしも市場での存在感が大きいとはいえない

2021年度のプログラム概要

第1回 2021年7月

  • コロナ以降のEC市場と主要EC事業者の動き
  • インターネットを通じた購買状況分析

第2回 2021年9月

  • トピック報告:直近のEC動向
  • ネットショッパー基礎調査1次報告
  • ゲストスピーカー講演:2021年の米国ECの競争環境

第3回 2021年11月

  • トピック報告:直近のEC動向
  • コロナ下1年を経たEC利用の傾向
  • ECにおける主要カテゴリーの購買動向
  • ゲストスピーカー講演:中国におけるEC新潮流

第4回 2021年1月

  • トピック報告:直近のEC動向、2021年のAmazonの動向
  • 消費者から見た大手EC事業者の位置づけ
  • ゲストスピーカー講演:EC動向とD2C戦略

第5回 2022年3月

  • トピック報告:直近のEC動向
  • コロナ後のショッパー行動の変化に関する報告(14:15~14:55)
  • データと事例から考える小売業のDXー“出口の先”の状況にどう備えるべきかー
  • ワークショップ