~消費市場、制度、流通、ITなどの変化を捉え、メーカーの営業、マーケティングを考える~2025年度量販チャネル研究会

1. 概要、開催方法、担当など

研究会の概要

●本研究会の概要

-本研究会は、右表のような小売業態および各業態主要企業の動向把握を重要なミッションとしています
-加えて市場、制度、ITなどの変化を捉え、メーカーの営業、マーケティングのあり方を検討し、提案させて頂きます
-本研究会は、過去40年以上に渡り、30社超の有力なメーカー各社の継続的なご参加を得てまいりました

●2025年度の本研究会の課題

-引き続き、消費・流通分野の下記のような動向等を把握し、メーカーの対応のあり方を検討します
  • 人口減少・高齢化が一段と進むところでの物価、賃金、消費、そして小売業の動向
  • とくに変化する状況に適応すべく進化し、好業績を上げる小売業の新たな展開
  • 年内予定の西友、ヨークHDの株式売却先の決定、セブン&アイの路線選択、ツルハHD・ウエルシアHDの経営統合などの動向と影響
-消費、流通関連のイベントや制度変更などにも注目します
-加えて2020年代後半、またそれ以降の消費、流通がどうなるかを考え、中長期視点でのメーカーの課題も検討し続けます
本研究会が情報収集、検討の対象とする
小売業態と主要な企業・組織
主力小売業態の販売額
データ出所:経産省「商業動態統計」、同「電子商取引に関する市場調査」、日本生協連「2023年度生協の経営統計」。なお生協宅配のみ年度で他は暦年の数字。

開催方法、各回のプログラムの概要など

~判りやすく、情報・データ豊富な事務局報告 + 第一線のゲストスピーカーの講演~

●定例研究会の開催方法

-年9回(原則各月第4木曜午後)の定例研究会
-会場での開催に加え、Webで同時配信します
  • 後日の配信は行っておりません
-基本の年会費で2名の参加が可能で、参加者、参加方法とも、各回ごとに変更可能です

●データ・サービス(詳細は後述)

-各回の事務局報告のパワポファイル、小売業の月次統計、各チェーンの月次営業状況などの時系列データを毎月更新してご提供します
-社内の皆様にもご提供し、ご活用ください

●定例研究会の典型的なプログラム

-事務局報告1:理事 根本(13:15ー14:30)
  • 直近の流通、消費の状況
  • そのときどきに新たに出てくる経営、営業、マーケティング上の課題、メーカーの対応のあり方など
-事務局報告2:主任研究員 後藤(14:40ー15:45)
  • 対象業態、主要チェーンの決算情報
  • 主要チェーンの最新の動向など
-ゲストスピーカーによる講演(16:00ー17:30)
  • 小売業、メーカーなどの実務家を招聘
2025年度の定例研究会開催予定日など
●開催予定日:
-5月29日(木)  -11月27日(木)
-6月26日(木)  -12月23日(火)
-7月31日(木)  -2月26日(木)
-9月25日(木)  -3月26日(木)
-10月23日(木)
*12月のみ火曜日開催です
*初回5月と年末12月は、事務局報告内容が多いため、事務局のみの報告です
●開催時間: 13時15分~17時30分
-ゲストスピーカーを交えた懇親会を随時開催致します
●開催方法:会場開催 + Web同時配信
●参加対象:消費財メーカーの営業、マーケティング、経営企画部門などの方々
●本研究会事務局担当者:
(公財)流通経済研究所
理事 根本重之
主任研究員 後藤亜希子

本研究会の報告について

●毎回、消費、流通の新たな動向や関連する課題について開催直前まで情報を集めてご報告します

-そのため、報告内容を事前には定めず、各回の開催1カ月前に参加登録者各位にご案内します
-小売の月次売上状況等はほぼ毎月、小売業の決算情報などは四半期ごとにご報告しています
-ご参考のため、以下に2024年度の事務局報告のテーマとゲストスピーカーをご案内します
2024年度各月研究会の事務局報告テーマの概要と外部講師と講演テーマ 報告者
2024年
5月
❶ 物価上昇、値上げの状況と物価上昇下での小売業の状況、これからの小売競争
❷ 大久保・西友の事業モデルと今後の展開・・・無駄な特売をやめて利益を出す、デジタル・マーケティング
❸ SM30社、CVS4社、GMS等8社の前期決算レビュー
❹ 有力チェーンの今期の展開・・・ライフ、ヤオコー、ベルク、サミット、バロー、ハローズ、イオンR、IY、CVS大手3社
根本

後藤
6月
❶ 食料物価上昇率と小売月次販売動向
❷ イトーヨーカ堂はどうなるのか
❸ トライアルHDのQ3決算と今後の展開に関する追加情報
❹ DgS主要企業の基本的な状況、2,3月期決算企業7社の前期決算レビューと今後の展開
❺ 「カスミの現状と2024年度取り組み、業態戦略について」
根本


後藤
外部講師
7月
❶ SM、GMS、CVS、DgS2月期決算チェーンの第1四半期決算のポイントと各業態上場チェーンの6月既存店の状況
❷ 都市型小型食品スーパーまいばすけっと・・・首都圏集中出店で店舗数1119店、売上高2578億円に
❸ オーケーの24/3期決算の概要と今後の展開・・・首都圏での新立地開拓と関西進出
❹ 5月期決算DgSの前期決算レビューと今期の展開・・・ツルハHD、コスモス薬品、クスリのアオキ、クリエイトSD
❺ 「大阪いずみ市民生協の事業活動について」
根本


後藤
外部講師
9月
❶ 物価、消費、小売業態の状況、主力業態上場チェーンの月次の既存店/全店売上高、ECの動向
❷ 進化する卸売業・・・食品卸4社・日用品卸2社の23年度決算、食品大手3社の売上高・経常利益と重点取り組み
❸ PPIH24/6期、トライアル24/6期、大黒天物産24/5期、Genky24/6期の決算概要と今後の展開
❹ アリマンタシオン・クシュタール問題、西友が売却した北海道・九州の店舗の承継、セブンの価格訴求拡大など
❺ 「野菜飲料の価格改定と消費回復」
根本

根本・後藤

外部講師
10月
視察
~薬王堂、PALTACの講演とRDC宮城、薬王堂店舗視察~
❶ 「物流とデータサイエンス」
❷ 「RDC宮城概要と薬王堂への非食品・常温食品の一括納品体制」
❸ RDC宮城視察、 薬王堂店舗視察

外部講師
外部講師
11月
❶ 物価・消費・小売業態の状況、主力業態上場チェーンの月次既存店/全店売上高、ECの動向など
❷ ロピアに関する情報収集と検討・・・出店状況、事業部制とチーフ経営、最近の新店に関する評価など
❸ 2,3月期決算のSM、GMS、CVS、DgSの上期決算レビューと下期展開のポイント
❹ 「SM物流研究会の取組みと商品情報連携に向けた取組み」
根本

後藤
外部講師
12月
❶ これまでの振り返りとアクティビストの活動の活発化などによる流通の変化とメーカーの課題
❷ 物価、消費、小売の状況と2025年に向けた課題から
❸ 2024-25年のヒット商品検討、2025年の消費、流通関連分野スケジュール、主要チェーンの25年出店計画
❹ 2031年度2兆円を目指すOICグループに関する情報収集と検討
根本

後藤
根本
2025年
2月
(予定)
❶ 物価、所得、消費などの状況と主要業態・主要チェーン、EC消費支出の直近の動向
❷ CGC50年の歩み、コープさっぽろの食品小売事業の強化と地域貢献事業の拡大など
❸ SM、CVS、GMS、DgS、HC主要チェーンの第3四半期決算のポイント
❹ 「ドラッグストア業界の将来展望と課題」(予定)
根本

後藤
外部講師
3月
(予定)
❶ 市場、流通の直近の状況と今後の展望
❷ 商業動態統計の暦年時系列データで見る主要小売業態の全国およびリージョン別の動向
❸ 新年度に向けた主要チェーン小売業の動向
❹ アマゾン・ジャパンと楽天の2024年決算と新たな展開
❺ 「PPIHにおけるリテールメディア」(予定)
根本

後藤

外部講師
*2024年10月は視察を行いましたが、25年度は、今のところ同様の視察の予定はありません

本研究会担当者の略歴など

根本重之(公益財団法人 流通経済研究所 理事 )

 神奈川県横浜市出身。1978年一橋大学社会学部卒業。82年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。
(社)日本能率協会を経て、86年より流通経済研究所勤務、研究調査部主席研究員、98年4月から2018年3月まで拓殖大学助教授、教授を務めるとともに、流通経済研究所客員研究員を兼務、06年から同研究所理事、18年同大名誉教授。1989年からすでに34年間、拓殖大学勤務期間を含めて本研究会を担当。

  • 単 著『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ -消費と流通の先を読む-』(日本経済新聞出版社、2013年)
  • 共 著『流通チャネルの再編』(中央経済社、2009年)
  • 単 著『新取引制度の構築-流通と営業の革新-』(白桃書房、2004年)
  • 編 著『グローバル・リテイラー』(東洋経済新報社、2001年)
  • 共 著『欧州の小売りイノベーション』(白桃書房、2000年)
  • 共 著『銀行が「小売業」になる日・・・流通と金融の融合』(東洋経済新報社、1999年)
  • 単 著『プライベート・ブランド:NBとPBの競争戦略』(中央経済社、1995年) など
  • 論 文「ECの浸透状況と今後に関する基礎的検討」『流通情報』(流通経済研究所、2022年1月)
  • 論 文「消費と流通の今を捉え、先を読む2018:市場、流通、制度などの変化に対する長期課題と短期課題」『流通情報』(同上、18年1月) など
  • 編 著『シナリオ2025』(日本スーパーマーケット協会、2015年)
  • 編 著『シナリオ2020』(日本スーパーマーケット協会、2011年)

後藤亜希子(公益財団法人 流通経済研究所 主任研究員)

 愛知県春日井市出身。1995年東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。96年より流通経済研究所勤務。国際研究部を経て、97年から本研究会担当。

  • 共 著『シナリオ2020』(日本スーパーマーケット協会、2011年)
  • 共 著『日本の流通と都市空間』(古今書院、2004年)
  • 共 著『<最新>よくわかる中国流通業界』(日本実業出版社、2003年)
  • 共 著『グローバル・リテイラー』(東洋経済新報社、2001年)  など
  • 論 文「コロナ下での食品スーパーの業績についての検討」 『流通情報』(流通経済研究所、2023年3月)
  • 論 文「ECの浸透状況と今後に関する基礎的検討」『流通情報』(流通経済研究所、2022年1月)
  • 論 文「大手コンビニエンスストアの決算データによる現状と今後の成長性に関する検討」『流通情報』(流通経済研究所、2019年11月)
  • 論 文「消費増税がスーパーの売上に与える影響について」『流通情報』(流通経済研究所、2014年7月)
  • 論 文「ネットスーパーの動向と今後の可能性に関する検討」『生活協同組合研究』(生協総合研究所、2010年10月)など