情報連携ワークショップ・ワーキンググループ研究会

流通とITの未来を考えるワークショップ

開催概要

「流通とITの未来を考えるワークショップ」は、製配販の実務担当者が流通とITの未来について、立場を超えて意見交換を行う場です。

ワークショップとは

各回テーマを設け、有識者・実務家からの講演と参加者間での意見交換を行うことで、課題の抽出や対応方向について検討します。

  • 各回テーマ完結型のワークショップです。
  • 意見交換を中心に、参加者が主体的に参加していく会合です。
  • 意見交換による参加者間の創発を通じて、1社単独では解決できない課題の解決や未来への協働を目指します。

本ワークショップで取り扱うテーマ

消費者の変化と対応する流通の変化、それらの変化に影響を及ぼすITという視点で「流通とITの未来」を捉えたいと考えています。 具体的テーマとして今年度は以下のようなテーマを予定しています。

  • 流通とITの将来展望と、これからの重要課題
  • 小売業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)
  • 海外における新たな流通・ITの動向とその評価
  • 流通・物流の生産性向上と新たな流通ITの課題

スケジュール

開催日 7月、9月、11月、1月 (4回)
開催時間 14時00分~17時30分(17:30~各回簡易懇親会あり)
開催地 東京
参加対象 参加企業に制限はありません。一般消費財を扱う製配販、IT関連企業の方のご参加を想定しています。
各回1社3名までご参加頂けます。
参加年会費 15万円(税別)
※ワーキンググループご参加とセットで25万円(税別)

ワークショップで取り扱うテーマ

本ワークショップは、流通とITの将来像を見通し、次の打ち手を考えることを目的に、各回のテーマを設定いたします。
コスト削減や標準化といった効率面からだけではなく、製配販で消費者の需要をいかに創造するかといった効果面からの検討も重要と考えています。

2023年のテーマ候補として以下を想定しています。参加者のご要望等により調整してまいります。

①流通とITの将来展望と、これからの重要課題

 人口減少・高齢化、人手不足・働き方改革、SDGs・ESG対応など、 2020年代に流通が対応すべき事項はますます多用に、かつ重くなっています。そこで、EC・デジタル流通の拡大などの消費と流通の構造変化の方向を見通しつつ、流通とITの重要課題として、どのような取り組みを行うべきかを議論・検討します。

②小売業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)

 リアル店舗では購買時点のプロモーションだけでなく、顧客の購買履歴を踏まえた、来店前・店内・来店後のコミュニケーションが重要になっています。一方、ECは、顧客情報の収集・分析・管理、ロジスティクス、決済の各分野で進化を遂げながら、チャネルとしてのシェアを拡大しています。リアル店舗・ECの融合も進む中、小売業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)をテーマに、新たな取り組み・事例を整理し、今後の方向や製・配・販の対応課題について検討します。

③海外における新たな流通・ITの動向とその評価

 海外では、IT分野への研究開発投資が積極的に行われおり、新たな店舗の開発をはじめ、新たな流通の形態・取り組みが登場しています。こうした先進事例は今後の流通に大きなインパクトを与える可能性がありますが、その成否についてはしっかりと評価しておくことが必要です。そこで、海外における新たな流通・ITの動向について、主要企業の取組みを中心に整理・評価を行い、今後の流通革新の方向性について意見交換を行います。

④流通・物流の生産性向上と新たな流通ITの課題

 流通・物流の生産性向上は重要テーマであり、製造部門に比して生産性の劣る流通部門では、特に改善が必要です。そこで、生産性向上策に関して、優先順位の高い重点課題・重点領域を見定めつつ、課題解決に向けたITソリューション(RFID、IoT、AI、ロボティクス等)のあり方、それらが導入された場合のEDIの課題について、意見交換を行います。

代替テーマ案

-ロボティクスが変える流通
-IoT(モノのインターネット化)と流通

ワークショップの特徴

1.立場を超えたフラットな議論の場

 本ワークショップは、役職や企業の立場を超えて、各テーマについて現状を共有し、あるべき姿とその課題解決に向けた方向性を議論する場です。企業としての公式な立場ではなく、それぞれの担当者としての考えや本音を共有することで、より実務に役立つフラットな議論の場として展開したいと考えております。

2.基調講演と参加者による情報共有と討議

 テーマに即した有識者・実務家からの情報に加えて、テーマに関連する参加者が集まり少人数のグループに分かれて情報共有・意見交換を行うことで、具体的かつ実務的な情報を共有することができます。普段関連テーマについて他の立場の実務担当者と意見交換する機会がない方にとっては、刺激を得られる貴重な機会となることでしょう。意見交換した内容は、発表資料として取りまとめて頂きますので、後日社内での報告等にご利用頂けます。

3.人脈形成・教育効果

 普段接しない他企業の部署のメンバーと議論することにより、本ワークショップ以外の場での活動につながる効果も期待できます。また、社外の人材や他社の文化との接触を通じて、自己啓発や教育的効果も期待できます。

ワークショップ参加者の声

ワークショップの参加者の声をご紹介します。
  • 問題点が共有出来て有意義でした。 (小売業)
  • 製配販三層の議論はあまり機会がないので有意義だった。 (メーカー)
  • 大変有意義な情報交換が出来て良かったです。 (卸売業)
  • 三層あげての行政への提案など共通で実効出来る様になればと考えます。 (IT)
  • 普段とは違う視点で、テーマを深耕できた。 (メーカー)

ワークショップの運営方法

1.各回プログラムの構成

以下のような構成で年4回の会合を開催します。

(1)有識者・実務家からの基調講演
各テーマに即した有識者、実務家に登壇頂き、最新動向等についてお話を頂きます。

(2)意見交換
グループに分かれて、テーマに関連した自社の取り組みや課題等を様々な立場から共有頂きます。
意見交換の方法として、以下のような形で議論頂きます。
・ 各社現状の共有
・ あるべき姿の検討
・ あるべき姿に向けた課題と解決方向
意見交換頂いた内容を発表頂きます。
発表頂いた資料等は会員ホームページで共有します。

2.ご参加方法

(1)取り纏め担当者のご登録のお願い
ご参加に際し、各種ご案内をお送りする担当者の方をご登録頂きます。

(2)各回ご案内とご返信
各回のご案内を1か月前を目途に取り纏め担当者宛にご案内しますので、各社ご参加者(各回3名まで可)を取りまとめの上、ご返信をお願いいたします。
テーマによりご参加者が異なっても構いません。ただし、活動全体をご理解いただくため、可能な限り1名は継続参加をお願いいたします。

3.流通経済研究所の役割

プログラム企画・会合の司会進行を流通経済研究所が担当します。
担当研究員:加藤弘貴 流通経済研究所 専務理事