有力DS基礎研究シリーズ3「大復活・躍進のマミーマート研究」セミナーのご案内
(オンディマンド配信)

 競争激化に苦しみ、数年前には赤字転落も経験したマミーマート。
しかし新業態「生鮮市場TOP!」「マミープラス」の成功により大復活を遂げ、関東の食品流通市場での存在感を急速に高めています。
 本セミナーでは、マミーマートの復活劇を徹底検討、分析し、新業態の革新性・競争力、基盤強化、今後の成長戦略などを解明します。
 小売業にとっては競争者、ベンチマークの対象として非常に重要、メーカー・卸売業にとっては販路戦略に直結する内容です。

本セミナーのポイント

  • 大復活の道筋:2018年度赤字から二桁成長、営業利益率4%台へ
  • 2つの新業態の成功要因:「生鮮市場TOP!」「マミープラス」
  • ロピア、オーケーから学び、乗り越える面もある革新性
  • 成長戦略:関東全域へのエリア拡大、持株会社化、M&Aも視野
  • 基盤強化:商品開発、物流体制、人材育成・生産性向上などの動向
  • 将来展望:自前でやり、生産性を上げ、小売業の地位を高める

開催概要

配信期間 2025年8月28日(木)~11月14日(金)
申込締切 2025年11月10日(月)
視聴時間 2時間10分
報告者 (公財)流通経済研究所 理事/拓殖大学名誉教授 根本重之
受講費用 1名 30,000円(税込33,000円)
対象 食品・日用品・医薬品メーカー、卸売業、小売業および関連企業の方

詳細プログラム

●マミーマートの企業概要と沿革

-堅実な店舗展開、商品供給・物流基盤も構築、お弁当お惣菜大賞受賞など
-業績低迷、18/9期赤字転落から新業態展開による復活へ
-16/9期から24/9期までの9期の損益データの確認・検討
-生鮮市場TOP、プラスへの業態転換で劇的な成長路線に
-TOP37店、プラス14店の売場面積、駐車台数、開店日など

●24-26年度中期経営計画

-新フォーマット拡大の先行投資と人的、組織的基盤の強化
-26年度計画売上高2050億円、経常72億円は超過達成見込み
-業態転換初年度伸び率生鮮市場TOP!+93%、マミープラス+79%
-改装しない純既存店ベースでも約+7%

●生鮮市場TOP!・・・広域集客型の業態開発の経緯と業態特性

-先代社長が作っていた生鮮テナント導入による繁盛店がベース
-ロピアを真似たところとそれを乗り越える革新性
-1店平均売上高30億円・・・ロピアより小さい売上で利益を出せる
-「ストア・オブ・ザ・イヤー2025」2位店の売場作り

●マミープラス・・・小商圏型の業態開発の目的と業態特性

-広域型のTOPでは既存店の半分だけしか救えない
-1店平均正社員4人という効率運営
-オーケー、ロピア、クルベなどに学んでさらに乗り越えた
-マミープラス1号店西平井店(流山市)の24年秋の状況

●創業の地である東松山・坂戸のドミナントエリア・スタディ

-厳しい競合状況、ロピアが16年10月出店、24年7月退店
-マミマは9店のうち3店をTOP、4店をプラスに転換
-24年11月にはロピア退店跡へのマミープラスの出店成功

●今後の出店政策、企業規模拡大政策

-TOP、プラスの2業態を戦略的に使い分け、シェアを高める
-関東全域にエリア拡大、M&A視野の持ち株会社制への移行
-高架下の横長特殊立地への挑戦…マミープラス武蔵浦和店

●基盤の強化1:オリジナル商品の開発・育成と供給体制の強化

-カテゴリ開発会議の新設、総菜製造第2工場の稼働
-コストオン方式採用のDC稼働、将来的には自社運営を目指す物流

●基盤の強化2:店舗、本部の生産性向上

-継続する全従業員参加の改善活動M3(My Mami Mart)活動
-LSP、RPAでも大きな成果

●基盤の強化3:人材の育成、確保のための改革と制度の構築

-業務改革により店長になるまでの期間を15年から7年に短縮
-やりがい、働きやすさ、創造性発揮のための制度構築

●直近の状況と将来展望

-25/9期Q3:新業態店13店増、19.9%増収、販管費率19.2%に
-岩崎社長の将来展望
・ 製造や物流を自らやって生産性を高め小売業の地位を高める

●おわりに

-マミーマートの大復活・大躍進とそのベースにあったもの
-競争者からの学習と競争者を乗り越える革新性の獲得
-業態転換による成長は早晩終わるが、そのあとの準備も
-自分でやって生産性を上げる企業が伸びるとこの国の流通の岩盤的に変わらなかった部分が変わる可能性

ご視聴にあたってのご案内とお願い

●オンディマンド配信について

-視聴期間:2025年8月28日(木)~11月14日(金)
-弊所eラーニングサイトにて、期間中1回のみ視聴可能です
-録画は2チャプター構成。視聴中のチャプターは繰り返し視聴可能ですが、次のチャプターに進むと前には戻れません
-視聴方法は、申込後にメールでご案内いたします

●適正なご参加について

-本セミナーは、お一人ずつにご参加の権利をご提供するものです
-録画・録音・画面キャプチャ等はご遠慮ください

●配布資料について

-セミナー資料はPDF形式でメール添付にてお送りします
-著作権・肖像権の関係上、一部図表・写真は資料から除外され、投影のみとなります
-印刷テキストの提供はございません

本セミナー報告担当 根本重之からの解説とメッセージ

 業績が悪化したチェーン小売業が大復活した例はあまりないのではないでしょうか。
チェーン小売業はたくさん出してきた店舗が陳腐化・老朽化してしまうと、十分な改装やスクラップ&ビルドをするのが難しく、そのようになったときには経営陣も新機軸を打ち出せなくなっていることが多いからです。

 マミーマートも、ヤオコー、ベルクなどの攻勢にさらされ、オーケー、ロピアに攻め込まれ、かなり苦しい時期が続いたものと思われます。そして2018年度には減損損失を出して最終赤字、19年度は営業利益がもう一段落ち込みました。
 しかし翌20年度、新業態「生鮮市場TOP!」への改装に成功、新型コロナによる内食需要拡大の追い風があったとはいえ、売上高2桁増、営業利益率4%台を出し、大復活への道筋を見出だしました。
 そして22年度にはもう1つの新業態「マミープラス」を作り出し、既存店を2つの新業態に順次改装することにより大躍進期に入りました。

 2つの業態は、それぞれロピア、オーケーに学ぶところがかなりあったと思われますが、ただ真似るだけにとどまらず、それら競争者の業態を乗り越え、これからの人口減少下での持続可能性と競争力をより高めるような革新性も備えるところとなっています。
 2つの新業態による出店、エリア拡大はすでにスタート、そしてM&Aも視野に入れつつ、来る10月1日には持ち株会社制に移行することも決定済みです。
 また同日には1株を5株への株式分割も効力発行予定で、株式市場での評価も上昇し続けています。

 本セミナーでは、マミーマートはどのようにして以上のような大復活を実現したのか、2つの新業態はどのようなものなのかを把握したうえ、同社が獲得した競争力や革新性、そしてそれらをベースに今後同社がどのような展開をしてゆくのかを見てゆきます。

 小売業にとっては競争者、ベンチマークの対象として重要です。メーカーにとっては再成長する販路として重要であり、まずは首都圏、関東圏の小売競争市場でプレゼンスを新たに高めるキープレーヤーとなるはずですから、十分理解しておくべきです。
 加えてマミーマートの復活・躍進事例には、自社の改革を目指す業界企業の経営者、明日を担うスタッフ各位にも参考になる点がいくつもあると思いますので、ぜひこのオンディマンド・セミナーをご視聴下さい。

有力DS基礎研究シリーズについて

これまで下記2回のセミナーを開催してきました。
24年5月:上場トライアルHDと新業態大量出店開始の大黒天物産
25年2月:ロピア・OICグループ研究

お申し込み方法

下記のボタンから申込フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。

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お問い合わせ先

公益財団法人 流通経済研究所
担当:松坂、後藤
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
TEL:03-5213-4532