研究テーマと、2018年度のプログラム予定
本研究会が注力していること
ショッパー・マーケティング研究会は2011年度に発足し、
参加企業(メーカーや卸売業など)の支持を得る形で8年目を迎えます。
当研究会では、参加企業の課題意識や要請に応える形で、以下に挙げた課題の把握、報告に注力しています。
1. 小売チェーンや、売り場が直面している課題を理解する
業態(スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニなど)によって、現在直面している課題は異なります。またチェーンの規模や出店エリアによっても同様で、チェーンが直面する問題点は、「売場」に強く顕在化します。これら課題への解決アプローチは、新規店舗や改装店で具現化されます。売場づくりの重要トレンドや、売場に込められる経営の考え方を把握することが重要になります。
2. 生活者の買い物意識や、「消費者心理」を理解する。
経済環境や生活者のタイプに応じ、買い物にまつわる課題意識や、売場に要求することは相違します。またEC サイトやネットスーパーの普及に伴い、買い物先のオプションは多様さを増しています。
売場提案にあたっては、ショッパーが買い物で重視を強めていることや、購買・意思決定のベースにある「消費者心理」を理解することが重要になります。
月例形式の報告会を通じ、今日的な傾向ポイントを報告するほか、
毎回、有力実務家(小売業やメーカー)をゲストに招き、
取り組み事例を報告いただきます。
2018年度研究会のプログラム予定
以下ポイントに沿う形で、定例報告会のプログラムを構成します。
定例報告会のスケジュール日程はこちら
I リテーラー(SM、CVS、DGS、宅配・ECなど)の――
「売り場・店舗が直面している課題」と、課題解決に向けた戦略を理解する
- チェーンストアの「売場・店舗」で直面している課題や、問題点について分析します。チェーンが新規出店するタイミングでは、課題解決を図る取り組みが、多く具現化されます。売り場で展開される新しい取り組みや、注目すべきアプローチについて、定期的に報告します。
- 好調なチェーンの事業戦略を分析します。戦略面の特徴や、利用者から支持を得ているポイントについて分析・報告します。
※チェーン各社の取材協力を得ながら、新店や好調店舗への取材・ヒアリングに注力しています。
チェーンの課題認識や、戦略方向性をめぐっては、新規出店や店舗改装するタイミングで、読み取ることができます。新店や改装店における売場づくりの事例紹介を通じ、そこに介在する課題意識や戦略を解説します。
II ショッパーの買い物に関する意識・困り事や、ベースにある“消費者心理”を理解する
- 店舗選びや売場利用など、買い物に関する意識や、重視するポイントについて考察・報告します。また昨今増える有職女性や単身者など、注目のタイプにもスポットを当てて考察します。
- 買い物や取引場面における、人の選択・判断の仕方は、深層心理に基づいていることが少なくありません。本プログラムでは『消費者心理』の解説や、それらを踏まえた有効なアプローチについても検討します。
毎年実施するショッパーの買い物調査(※)や、研究
協力チェーンのID-POSデータの分析、店頭での来店客調査などを通じて、買い物意識の特徴や今日的な変化を、定期的に報告します。
III 効果的な売場づくりや、販売・マーケティング事例を研究する
- ショッパーへの販売強化やマーケティングの優れた取り組みにスポットを当て、ケーススタディとして報告します。取り組みを主導している実務家を招き、そのプロセスや注力したポイントを情報共有します。※定例報告会では毎回1-2社の実務家に登壇いただきます。
※研究会で毎年実施する「ショッパーの業態・店舗選択に関する調査」について―
【調査で把握するポイント】
●買い物に関するストレス・支障について ●日常の買い物や店舗選択において重視するポイント●業態・チェーンの利用状況(利用頻度や、増減)●主に利用する買い物先チェーンの評価(GMS・SM、コンビニエンスストア、ドラッグストアでよく利用するチェーンについての評価)●「何を、どこでよく買うのか」―主なカテゴリ(約50 カテゴリー)の買い物で利用する業態 etc.
【調査対象者】
全国の20 歳以上の女性・男性 約5,400名
(東京圏、大阪圏、中京圏、札幌、仙台、北関東、広島、福岡・北九州、北陸・甲信越)
① 当調査は、2008年度から毎年継続しています(経年変化も報告)。
② 本調査レポートは、対外販売もしております(予価20~30万円)。研究会の参加企業については、参加費に含まれます。
③ 当調査結果は、参加各社にてクロス集計(年代別や職業別、世帯年収別など)できる機能のファイルにて、ご提供します。