シリーズセミナー「ネットとリアルから見る中国流通の今」2018年度
【第10回】「新小売」の波で変革を急ぐ中国のリアル小売チェーン
〜グローサラント、無人決済、即時物流がキーワード〜

本年度のセミナーは終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。
次回は2019年7月に開催予定です。

 最近、中国では次世代小売の在り方に向けて、さまざまな技術の開発やその実用化が活発に行われています。

 ジャックマー(馬云)氏が提唱した新小売(ニューリテール)の波に押し寄せられ、中国リアル小売チェーンの各社は変革を急いでいます。これらの動きは、主に次の3つあげられます。
 (1)グローサラント業態の展開
 (2)無人決済技術の活用
 (3)店舗を配達拠点とした即時物流の拡大

 まだ多くの課題をクリアしなければなりませんが、次世代の小売の姿は少しずつ見え始めています。とりわけ、無人決済技術の導入により、小売現場では生産性の上昇とコスト削減ができ、人手不足問題への有効な対応なども可能となりました。

 本報告は、中国連鎖経営協会が発表した2017年度の小売統計に基づき、業態別・企業別の経営状況を確認したうえで、大手小売チェーンや無人店舗などの新興企業の具体的な戦略や動きに注目し、解説します。

開催日 2018年7月19日(木) 13:30〜17:30
会場 TKP新宿カンファレンスセンター ホール5A
東京都新宿区西新宿1-14-11 (新宿駅南口 徒歩3分)
参加費 1名様につき 35,000円(消費税別)
ご参加対象 中国市場にご関心のあるメーカー、商社・卸売業、小売業、物流業、EC事業者など
(上記以外のご参加は、お受けできない場合があります)

2018年度より、シリーズセミナーの開催は年1回とさせていただきます。
次回は2019年7月を予定しております。

プログラム

時間 内容
13:30〜14:20 1. 2017年度中国小売業の全般的動向
  • 中国チェーンストア上位100社の売上・店舗数ランキング
  • ハイパーマーケット上位10社ランキング
  • コンビニエンスストア上位10社ラインキング
2. 「新小売」(ニューリテール)の本質

●新小売の内容と特徴
  • グローサラントの経営モデルの特徴と日本との相違点
  • 無人決済の種類と仕組みの比較
  • 店舗の「倉庫化」と即時物流の発達

●新小売の代表「盒馬鮮生」(フーマ)の事例
  • 食品特化の品揃えとレストランの導入
  • 即時物流を活用したオンライン売上の拡大
  • ビッグデータの活用とサプライチェーンの構築
14:30〜15:20 3. 主要外資系小売チェーンの動向

●大潤発

  • アリババの買収による商品と売場の改革
  • 「3+1」輸入モデルとPB商品の強化
  • フーマと共同で小型スーパー「盒小馬」の展開
  • 無人店舗「発到家」の展開

●ウォルマート

  • 京東との提携によるオンライン売上の二桁成長
  • スクラップ&ビルドの加速化と店舗の「倉庫化」
  • 小型スーパー「恵選」の展開と無人決済の導入

●カルフール

  • テンセント・永輝との提携
  • グローサラント業態「Le Marche」の展開と顔認証決済の導入
  • 食事宅配大手の美団外売との提携による即時配達サービスの展開

●イトーヨーカ堂

  • 中型ショッピングセンターと食品スーパーの展開計画
  • 北京亜運村店の大規模改装

●イオン

  • 中国IT企業の「深蘭科技」との合弁会社の設立
  • 深圳を中心にイオンスタイルの出店拡大計画
15:30〜16:20 4. 主要内資系小売チェーンの動向

●永輝

  • テンセントとの提携による小売技術能力の強化
  • グローサラント業態「超級物種」の出店拡大
  • 超小型店「永輝生活」の出店拡大
  • 業態転換に合わせた大規模な組織改革

●華潤万家

  • 無人決済システムの導入
  • 傘下高級スーパー業態「Ole’」によるグローサラントの試み
  • 京東到家への出店

●物美

  • グローサラント新業態の展開と無人決済の導入
  • 小型スーパー「品超市」の展開
  • ロッテマート北京店舗の買収

●歩歩高

  • テンセント・京東との提携
  • グローサラント業態「鮮食演義」の出店加速
16:30〜17:20 5. コンビニエンスストア業態の動向

●急成長の時代に突入したコンビニエンスストア業態

  • 店舗数の急増と市場規模の拡大
  • 即時配達サービスの強化
  • 無人コンビニ店舗の登場

●ファミリーマート

  • EC事業者「易果生鮮」との提携による生鮮売場の導入
  • 無人店舗「全家+」の展開
  • 食事宅配の「饿了么」、京東到家への出店

●ローソン

  • エリアフランチャイズにより地方都市への出店拡大
  • 「ローソン」現象の出現
  • 京東到家への出店

●セブンイレブン

  • 生鮮売場の導入と商品力の強化
  • 江蘇省への初出店で日販「35万元〜」を記録

●内資系コンビニ

  • 美宜佳:国内初の1万店達成と出店のさらなる拡大
  • 全時:後発で多地域展開により日系コンビニを追随

●無人店舗の動向

  • Bingbox:無人店舗1.0から2.0へ
  • Take Go:無人販売車の発表
17:20〜17:30 質疑応答

※プログラムには若干の変更が生じる可能性があります。あらかじめご了承ください。

報告者紹介

李 雪(公益財団法人流通経済研究所 特任研究員)
<略歴>
 中国吉林省出身。2005年新潟経営大学経営情報学部卒業。13年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。早稲田大学商学学術院助手、中京学院大学経営学部専任講師を経て、2015年より現職。
<著書・論文>
・単著『中国消費財メーカーの成長戦略』(文眞堂、2014年)
・共著『中国・東南アジアにおける流通・マーケティング革新』(白桃書房、2015年)
・共著『中国流通のダイナミズム』(白桃書房、2013年)
・「中国流通の最新動向:消費市場の構造転換と小売チェーンの戦略」『流通とシステム』(流通システム開発センター、2016年7月)
・「中国における越境ECの進展:政府の促進政策とEC企業の取組みに注目して」『流通情報』(流通経済研究所、2015年11月)
・「激変する中国の流通:メーカー、卸、小売に見る流通システムの変化」『流通情報』(流通経済研究所、2014年9月)
・「急成長する中国のネットショッピング市場:ネット通販企業の戦略と課題」『流通情報』(流通経済研究所、2013年9月)
・「中国におけるオンライン決済市場の拡大と支付宝(アリペイ)の普及」、『流通情報』、2017年3月(No.525)

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