戦略テーマ研究セミナー
欧州における食品ロス削減の最新動向とわが国食品流通の課題
開催日 2017年3月23日(木) 13:30〜17:30
会場 アルカディア市ヶ谷
JR・東京メトロ有楽町線・都営地下鉄新宿線「市ヶ谷駅」
(地下鉄A1出口・徒歩2分)
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25
参加費用 1名様につき30,000円(税込32,400円)
定員 最大65名
(10名に満たない場合には中止する場合があります)
主催 公益財団法人 流通経済研究所
後援 日本チェーンストア協会

セミナーは終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。

食品流通業にとって、「食品ロス削減」は重要な経営課題となっています。特に欧州では、フランスで小売業の大型店舗に食用可能な食品の廃棄を禁止する法制化が進むなど、大きな変化が生じています。
そこで、欧州現地調査を通じて明らかになった食品ロス削減の最新動向を報告するとともに、日本でこの分野の先行企業であるユニー(株)の考え方・取り組みをご紹介頂くことを通じて、今後の食品流通業の課題を検討するセミナーを開催致します。
◆参加をお勧めしたい方
 製造業、卸売業、小売業など、産業界でサプライチェーンの食品廃棄物削減に
 関心をお持ちの企業の方

※業種によってはご参加をお断りする場合がございます。あしからずご了承ください。

セミナーの背景と概要

「食品ロス削減」の重要性

世界では9人に1人が飢餓に苦しむ一方、作られる食料の3分の1が廃棄されていると推計されています。日本でも、まだ食べられるにも関わらず廃棄されている食品が年間約632万トンにのぼります(東京都民1,300万人が1年間に食べる量に相当)。
世界の人口が増え続けるなか、食料安全保障や倫理上の観点からも「食品ロス削減」の取り組みを進めることは、世界的な重要課題となっています。国連機関FAOを始めとして、各国政府、業界団体、個別企業、慈善組織、消費者団体など各セクターで、現在取り組みが広がっています。

欧州における「食品ロス削減」の取り組みに注目する理由

欧州では、とりわけ「食品ロス削減」に対する関心が高く、様々な取り組みが進んでいます。
EUでは、「食品ロス削減」に関する各種規制や促進策を、「指針」や「提案書」等を通じて推進して来ました。
国別の状況を見ると、イギリスでは第三者組織であるWRAPが国内の廃棄物削減活動(食品以外も含む)を統括し、食品分野を中心に統一的かつ統合的なロス削減の取り組みを推進しています。フランスでは、2016年2月に「食品廃棄物廃止法」が採択され、一定規模以上の小売店舗に対して食用可能な食品の廃棄が禁止されるとともに、慈善組織との寄付協定締結を義務付けることとなり、大きな注目を集めました。
業界団体も、国際機関やEUの取り組みを念頭において、欧州レベル、国別レベルで統合的な取り組みを推進しています。欧州の主要製造業・小売企業の多くは、「食品ロス削減」をCSRの重要課題に掲げ、企業戦略の一部として日常オペレーションのなかで取り組みを積極的に進めています。
日本の方が取り組みが進んでいる面もあり、文化的な違いも考慮すべきではありますが、上記のような欧州の取り組みには、今後日本でさらに「食品ロス削減」を進める際の貴重な示唆が含まれていると考えられます。

検討すべき課題とセミナーのテーマ

(公財)流通経済研究所では、フードチェーンにおける「食品ロス削減」について継続的に研究を行って参りました。2016年秋に、日本チェーンストア協会が欧州へ調査チームを派遣された「リサイクル等環境問題に関する欧州調査」にも参加し、欧州の「食品ロス削減」等に関わる最新動向について情報収集を行いました。
そこでこのたび、上記欧州調査の参加メンバーである小売業の方、有識者、および弊所研究員を講演者として、欧州における「食品ロス削減」の最新動向をご紹介し、日本の今後の流通課題を検討するセミナーを企画致しました。
今後の流通のあり方を考える上で、「食品ロス」を削減し、新たに生み出さない体制・仕組みを構築することは避けられない重要課題になると思われます。産業界でサプライチェーンにおける「食品ロス削減」にご関心をお持ちの皆様(製造業、卸売業、小売業など)は、是非ご参加をご検討ください。

プログラム

時間 内容
13:30〜14:50
(80分)
「欧州における食品ロス削減の最新動向」

 「食品ロス削減」の先進地域である欧州(EU)、および、取り組みが注目を集めている主要国における進捗状況を、基本戦略(国レベルの政策)、食品小売業・食品製造業での取り組みを中心にご報告します。
  • 国際的な取り組みの状況(FAO等)
  • EUにおける取り組みの状況と課題
  • 注目される国別の取り組み: イギリス、フランス、その他
公益財団法人 流通経済研究所 主任研究員 重冨 貴子
  休憩(15分)
15:05〜16:25
(80分)
「ユニーにおける食品廃棄物削減の取り組みと、欧州の取り組みからの示唆」

 「食品廃棄物(食品残渣・食品ロス)削減」に対して積極的な取り組みを実施されている ユニー鰍フご担当者に、取り組みの内容や進捗管理の方法、サプライチェーン協働の状況、欧州の取り組みに対する評価、今後の課題点などをお話し頂きます。
  • 「食品廃棄物削減」に対する取り組みの経緯と内容
     −「食品廃棄物削減」の取り組みにより、経営面にどのようなプラスの影響があったか
  • 日常オペレーションで「食品廃棄物削減」を継続的に実施するためのポイント
     −増えがちなオペレーションの負荷を抑える工夫、進め方など
  • サプライチェーン協働の状況、地域での取り組みの重要性
  • 欧州の「食品廃棄物削減」の取り組みに対する評価・意見
  • 今後の展望と課題点 など
ユニー株式会社 執行役員
業務サポート本部 CSR部部長 百瀬 則子氏
  休憩(15分)
16:40〜17:30
(50分)
「流通における食品ロス削減の意義と課題」

 流通において「食品ロス削減」に取り組むことがなぜ重要なのか、日常オペレーションにおいてどのように取り組んで行くべきなのか等を、日本と欧州の取り組み事例の比較を交えてお話し頂くとともに、本日のセミナー内容を総括頂きます。
  • 日本におけるイトーヨーカ堂、イオン等のMD、サプライチェーンにおける取り組み
  • イギリス型とフランス型の取り組みの注目点
  • フードバンク、失業率、移民等の社会システムの相違を踏まえた対応
  • 消費者の「消費知識」変化に対応した新たなコミュニケーションの必要性 など
公益財団法人 流通経済研究所 理事
専修大学 商学部 教授 渡辺 達朗氏

※プログラムに若干の変更を生ずる場合があります。あしからずご了承ください。

参加費用

1名様につき 30,000円(税込32,400円)

お問い合わせ先

公益財団法人流通経済研究所
担当者: 伊藤・重冨
TEL: 03-5213-4534 FAX: 03-5276-5457