シリーズセミナー「ネットとリアルから見る中国流通の今」 2016年度
【第7回】中国主要小売チェーンの最新動向:活発化する新業態開発
〜アリババ研究院によるゲスト・スピーカーを招へい〜

セミナーは終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。
なお、セミナーテキストを販売しております。
ご希望の方は、ページ下部のお問い合わせよりご連絡ください。

開催日 2017年3月3日(金) 13:15〜17:30
会場 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
(東京都新宿区市谷八幡町8)
JR線・地下鉄各線 市ヶ谷駅より徒歩2分
受講料 1名35,000円(税込価格37,800円)
ご参加対象 中国市場に進出している、もしくは進出を検討しているメーカー、商社・卸売業、小売業、物流業、EC事業者など
※上記の業種以外の場合、お申し込みを受けできない場合がございます。あらかじめご了承下さい
お問い合わせ

シリーズセミナー第5回のご案内

(1)越境ECおよび主要EC企業の動向(2016年下半期)
 2016年中国のEC市場が拡大し続けていました。1〜11月のネット小売販売額(B2CとC2Cを含む)は4兆5,990億元に達し、社会小売総額に占める割合が前年同期の12.7%から15.3%に高まっています。一方、越境ECは昨年4月の新政策の影響により一時減少が見られましたが、2017年末までの実施延長の発表と輸入品に対する強い需要を背景に、さらなる拡大を期待しています。
 しかし、景気減速が強まり、競争がますます激化する中で、大手EC企業がどのような動きを見せているのか、天猫、京東、アマゾン中国を中心に報告します。
(2)中国ネット企業による決済金融事業の展開
 ECの拡大に伴い、オンライン決済が普及するようになりました。2015年中国第三者オンライン決済市場の取引規模は前年比46.9%増の11兆8,674億元に達しています。ネットでの買物以外でも、オンライン決済は広範囲で利用されています。また、シェア別でみると、EC大手のアリババの支付宝(Alipay)とSNS大手のテンセントの財付通(Ten Pay)が上位を占めてします。さらに、B2C最大手の京東もアリババを追随し、金融事業を強化しています。
 中国では(1)オンライン決済がどのように登場し、普及するようになったのか、(2)アリババ、京東、テンセントがそれぞれどのような戦略を取っているのかについて報告します。
(3)ゲスト講演:中国消費者ネット購買分析と「新小売」コンセプトの提唱
 アリババ研究院・阿里消費零售研究中心の呂志彬氏をお招きし、2016年中国消費者のネット購買行動の特徴、についてお話しいただきます。特にアリババの淘宝や天猫での購入金額が多い「高端消費者」に注目し、彼らの属性、志向するブランドなどを分析します。
 また、昨年10月アリババ董事局主席の馬云氏は、新小売、新製造、新技術、新金融、新エネルギーといった「五新」戦略を提唱しました。今回呂氏は新小売について、その定義、特徴、流通におけるECの役割、リアル店舗の今後の在り方などをお話しいただきます。

*アリババ研究院(中国語:阿里研究院)は、2007年アリババ・グループの研究機関として設立。情報経済、産業の情報化、消費・投資・輸出入・雇用などにおけるインターネットの影響、ネット関連法律・法規などといった内容を中心に研究活動を行っている。アリババネット価格系列指数(alibaba Shopping Price Indices:aSPI)、アリババEC発展指数(alibaba E-commerce Development Index:aEDI)などを独自に発表するほか、中国社会科学院などの外部研究機関との提携により研究報告も発表している。

プログラム

時間 内容
13:15〜13:45 越境ECおよび主要EC企業の動向(2016年下半期)

●2016中国EC市場の発展状況

  • ネット小売販売額の推移と消費動向
  • 越境EC新政策の実施延長(11/15)
  • 電子商取引法草案の公布(12/28)

●主要EC企業の動向

  • アリババ:「新小売」の提唱と組織調整
  • 京東:「京東超市」の強化とB2B事業の展開
  • アマゾン:Prime会員サービスの中国市場導入
  • その他の企業の動き
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
13:45〜15:45 中国ネット企業による決済金融事業の展開:アリババ、京東、テンセントの事例研究

●中国オンライン決済市場の現状

  • オンライン決済の規模と拡大動向
  • 主要企業の競合体制
  • 第三者決済に関する政策規制

●アリババ:オンラン決済を中心とした金融事業の拡大

  • 支付宝(Alipay)の登場とその決済システム
  • 決済サービスの充実と第三者決済事業の確立
  • 多様な金融サービスの展開
  • ネット金融プラットフォームの構築

●京東:ネット生態圏の構築に伴う金融事業の強化

  • 中小事業者向け金融サービスの展開
  • 網銀在線の買収と自社決済サービスの展開
  • 消費者向け金融サービス展開
  • 金融事業の独立化

●テンセント:SNS効果の活用による決済サービスの急展開

  • 財付通(Tenpay)の展開と微信支付の登場
  • Alipayとの競争と「紅包」の大ヒット
  • 決済機能の充実と利用拡大

●まとめ:オンライン決済市場の課題と今後の予測

(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
16:00〜17:30 ゲスト講演:
中国消費者ネット購買分析と「新小売」コンセプトの提唱

●2016年中国消費者のネット購買動向

  • ネット購買行動の特徴
  • 越境ECの購買動向

●中国ネット買物優良客※1の購買行動分析

  • ネット買物優良客の属性(APASS会員※2を例に)
  • 増加状況と地域分布
  • 購買特徴と志向するブランド

●新経済をもとにする「新小売」のコンセプト

  • 定義と特徴
  • 技術活用と小売革新
  • リアル小売業への影響
アリババ研究院・阿里消費零售研究中心 副主任 呂志彬 氏
(逐次通訳あり)

※1 ここの場合の優良客は、中国語では「高端消費者」と呼ばれ、消費額がMOM(multiples of the median)の5.5倍以上、かつ嗜好品の消費には顕著な伸びが見られるという消費行動を取る消費者のことである。

※2 APASS会員は、Alibaba Passportの略語で、2015年以降淘宝、天猫での年間購買額が一定額に達し、アリババ側から招待状を受け取った顧客

※プログラムには若干の変更が生じる可能性があります。あらかじめご了承ください。

報告者紹介

李 雪(公益財団法人流通経済研究所 特任研究員)
<略歴>
 中国吉林省出身。2005年新潟経営大学経営情報学部卒業。13年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。早稲田大学商学学術院助手、中京学院大学経営学部専任講師を経て、2015年より現職。
<著書・論文>
・単著『中国消費財メーカーの成長戦略』(文眞堂、2014年)
・共著『中国・東南アジアにおける流通・マーケティング革新』(白桃書房、2015年)
・共著『中国流通のダイナミズム』(白桃書房、2013年)
・「中国における越境EC の進展:政府の促進政策とEC企業の取組みに注目して」『流通情報』(流通経済研究所、2015年11月)
・「激変する中国の流通:メーカー、卸、小売に見る流通システムの変化」『流通情報』(流通経済研究所、2014年9月)
・「急成長する中国のネットショッピング市場:ネット通販企業の戦略と課題」『流通情報』(流通経済研究所、2013年9月)

お問い合わせ

公益財団法人流通経済研究所
担当:伊藤、李(り)
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
電話:03-5213-4534 FAX:03-5276-5457