シリーズセミナー「ネットとリアルから見る中国流通の今」2016年度
【第4回】注目される成長業態と中国消費市場の今後

セミナーは終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。
なお、セミナーテキストを販売しております。
ご希望の方は、ページ下部のお問い合わせよりご連絡ください。

開催日 2016年7月8日(金) 13:15〜17:30
会場 弊所会議室(東京都千代田区九段南4-8-21) 
JR線・地下鉄各線 市ヶ谷駅より徒歩2分
受講料 1名35,000円(税込価格37,800円)
ご参加対象 中国市場に進出している、もしくは進出を検討しているメーカー、商社・卸売業、小売業、物流業、EC事業者など
※上記の業種以外の場合、お申し込みを受けできない場合がございます。あらかじめご了承下さい
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シリーズセミナー第2回のご案内

(1)越境ECおよび主要EC企業の半期動向(2016年1〜6月)
  越境EC新政策が4月8日に実施された後、税関やEC企業はその対応に追われ、しばらく混乱が続いていました。5月24日に取扱品目に関する政策の実施を1年間見合わせることが発表され、やっと若干の落ち着きを取り戻しています。
 制度の不明確さは続いている中、大手EC企業は依然として越境ECを強化する姿勢を示し、新たな戦略を講じています。また、二児政策に向けて、各社がベビー&マタニティ用品などのカテゴリーを強化する傾向も見られています。2016年1〜6月、天猫、京東、蘇寧易購、唯品会、アマゾン中国といった主要EC5社がどのような動きをしているのかについて報告します。

2015年度中国B2C企業上位10社

順位 企業名 売上高(千万元) 増減率
2015年 2014年 (%)
1 京東 46,270 26,020 77.8
2 蘇寧易購 6,700 2,580 159.7
3 唯品会 4,020 2,360 70.3
4 小米 3,430 7,430 ▲53.8
5 アマゾン中国 2,896 1,930 50.1
6 1号店 2,600 1,800 44.4
7 国美在線 2,541 770 230.0
8 当当網 1,709 1,420 20.4
9 蘑槙X 1,300
10 迪信 1,263

出所:中国連鎖経営協会の統計より作成。天猫はプラットフォーム型企業として、ランクインされなかったが、2015年の取引額は前年比49.5%増の1兆1410億元に達している。

(2)コンビニエンスストア業態の動向
 1996年にローソンの進出により、中国のコンビニ第1号店が上海に登場しました。その後、大都市を中心にコンビニ店舗が増えていましたが、近年になってようやく本格的な成長期を迎えるようになりました。その背景には、所得の上昇のほか、都市化の進展に伴う働く世代の急増、ライフスタイルの変化などがありました。
 中国連鎖経営協会が発表したコンビニの店舗数ランキングに基づき、地域別コンビニの発達状況やECとの融合によるO2Oの展開状況を整理します。また、主要プレイヤーを外資系と内資系に分け、2015年1月以降の動向を整理・分析します。外資系は、ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンの3社、内資系は広東省の美宜佳、天福、上好、上海の快客、可的、好徳などを取り上げます。各社の出店地域、フランチャイズ化、品揃え、O2Oの取組みなどの動きをまとめます。

2015年度中国コンビニチェーン上位10社(店舗数順)

順位 企業名 店舗名 店舗数 増減率(%)
2015年 2014年
1 中石化易捷 易捷 25,000 23,730 5.4
2 中国石油 昆侖好客 17,000 15,000 13.3
3 東莞市糖酒 美宜佳 7,400 6,390 15.8
4 広東天福連鎖 天福 2,830 2,568 10.2
5 成都紅旗連鎖 紅旗連鎖 2,274 1,577 44.2
6 広東上好 上好 2,200 2,070 6.3
7 上海聯華快客 快客 1,650 1,719 ▲4.0
8 十足集団 十足、之上 1,633 1,557 4.9
9 上海福満家
(ファミリーマート)
全家 1,501 1,281 17.2
10 農工商超市 可的、好徳 1,500 1,658 ▲9.5

出所:中国連鎖経営協会の統計より作成。

(3)ゲスト講演:中国消費のニューノーマルにおける流通構造の転換
 中国の景気減速感が強まる中、消費や流通も大きな転換期を迎えています。消費の多様化・高度化に伴う輸入商品の需要増、二児政策の実施に伴うベビーブームの到来、健康志向の高まりや高齢化によるヘルスケア関連市場の拡大などを背景に、消費市場にもこれまでとは異なる特徴が見られています。流通分野では、百貨店やハイパーマーケットの衰退、コンビニとECの急成長、大型店から小型業態への転換などが注目されています。

 今回は首都経済貿易大学工商管理学院の陳立平教授をゲストスピーカーとしてお招きします。いま中国の消費や流通に起きている様々な変化をどう理解すべきか、中国流通専門家の観点から解説していただきます。
 陳教授は長年流通研究しており、日本流通経済大学で博士学位を取得、また、2014年中国小売商大会の年度人物と表彰され、中国小売業の発展や日中間のビジネス・学術交流に様々な貢献をされています。

プログラム

時間 内容
13:15〜14:30 越境ECおよび主要EC企業の動向(2016年上半期)

●越境EC新政策の発表とその影響

  • 「海淘新政」の内容(4/8)
  • 執行見合わせの発表(5/24)
  • 各実験区の実施方案
  • 越境EC企業の対応策(天猫、京東、唯品会など)

●主要EC企業の動向

  • 天猫
    @海外企業出店の加速
    A蘇寧との提携の強化
    B医薬品ネット販売の規制強化
  • 京東
    @生鮮食品の取扱強化
    Aベビー&マタニティ用品の取扱強化
    B物流体制の強化
  • 蘇寧易購
    @O2O戦略による出店拡大
    A農村市場の強化
  • 唯品会
    @越境EC事業の強化
    Aメーカーとの提携強化
  • アマゾン中国
    @越境EC事業の強化
    A国美との提携
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
14:45〜15:45 中国におけるコンビニエンスストア業態の動向

●コンビニエンスストア業態の全般

  • 店舗数ランキングTOP62
  • 地域別発達状況
  • O2Oの取組み

●外資系主要コンビニチェーンの戦略

  • ファミリーマート
  • ローソン
  • セブン-イレブン

●内資系主要コンビニチェーンの戦略

  • 広東省:美宜佳、天福、上好
  • 上海:快客、可的、好徳
  • その他:十足、唐久、蘇果
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
16:00〜17:30 ゲスト講演:
中国消費のニューノーマルにおける流通の構造的転換

●中国経済発展状況

  • 中国経済の転換
  • 経済成長の地域格差
  • 消費成長の格差

●中国消費環境の変化と直面する課題

  • 高齢化の急進
  • 少子化と二児政策
  • 核家族化と空巣化
  • 中産階級の拡大とライフスタイルの転換

●中国流通構造の転換動向

  • 百貨店とハイパーマーケットの衰退
  • コンビニとECの発展
  • 「社区」型商業・サービス業の発展
  • 外資系小売業の転換と業態革新
  • 中国の供給側改革に伴う長期的課題
首都経済貿易大学 工商管理学院 陳立平教授
(逐次通訳あり)

※プログラムには若干の変更が生じる可能性があります。あらかじめご了承ください。

報告者紹介

李 雪(公益財団法人流通経済研究所 特任研究員)
<略歴>
 中国吉林省出身。2005年新潟経営大学経営情報学部卒業。13年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。早稲田大学商学学術院助手、中京学院大学経営学部専任講師を経て、2015年より現職。
<著書・論文>
・単著『中国消費財メーカーの成長戦略』(文眞堂、2014年)
・共著『中国・東南アジアにおける流通・マーケティング革新』(白桃書房、2015年)
・共著『中国流通のダイナミズム』(白桃書房、2013年)
・「中国における越境EC の進展:政府の促進政策とEC企業の取組みに注目して」『流通情報』(流通経済研究所、2015年11月)
・「激変する中国の流通:メーカー、卸、小売に見る流通システムの変化」『流通情報』(流通経済研究所、2014年9月)
・「急成長する中国のネットショッピング市場:ネット通販企業の戦略と課題」『流通情報』(流通経済研究所、2013年9月)

お申し込み方法

9月9日開催のお申し込み受付は終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。
次回は7月8日に開催いたします。

お問い合わせ

公益財団法人流通経済研究所
担当:伊藤、李(り)
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
電話:03-5213-4534 FAX:03-5276-5457