シリーズセミナー「ネットとリアルから見る中国流通の今」2016年度
【第3回】主要小売チェーンの最新動向: EC事業の拡大と業態転換
〜福建省小売上場企業「新華都」の上官常川董事長による講演〜

セミナーは終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。
なお、セミナーテキストを販売しております。
ご希望の方は、ページ下部のお問い合わせよりご連絡ください。

開催日 2016年5月20日(金) 13:15〜17:30
会場 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター7階「カンファレンスルーム7B」
東京都新宿区市谷八幡町8
JR線・地下鉄各線 市ヶ谷駅より徒歩2分
※お申込多数により、上記会場に変更いたしました。
受講料 1名35,000円(税込価格37,800円)
ご参加対象 中国市場に進出している、もしくは進出を検討しているメーカー、商社・卸売業、小売業、物流業、EC事業者など
シリーズセミナー開催にあたって:中国流通の現状と日系企業の動き
 インバウンドや越境ECを起爆剤に、近年日本企業は再び中国市場に注目しています。では、中国市場はいま何が起きているのか、2016年特に注目される動きについて整理します。
お問い合わせ
2016年中国市場の注目ポイント
消費市場 企業の取組み
消費の多様化・高度化に伴う輸入商品の需要増 EC企業やリアル小売チェーンによる越境EC取組みの拡大
二児政策の実施に伴うベビーブームの到来 大都市を中心にハイパーマーケットから小型業態への構造転換
健康志向の高まりや高齢化によるヘルスケア関連市場の拡大 物流ネットワークの強化とコールドチェーンの整備

シリーズセミナー第1回のご案内

 2016年4月8日より中国越境ECに関する新政策が実施されました。適用税率や取扱品目の調整などにより、越境ECは一般貿易との差が縮小しました。中国消費の高度化に伴う輸入商品の需要が急増する中、リアル小売企業も、これを拡大のチャンスとして、積極的に越境EC事業に取り組んでいます。

 これだけでなく、ハイパーマーケット(大売場)業態を中心に、総合的な品揃えを行ってきた大手小売チェーンは、食品を中心とした地域密着の小型業態への転換を進めようとしています。景気減速や消費市場の質的変化が見られる今、各社は戦略転換を迫られています。

 ではローカルチェーンはどのように動いているのか。今回は自由貿易区の福建省に注目し、地域の小売上場企業である「新華都」の上官常川董事長をゲストスピーカーとしてお招きしました。中国市場の変化をどのようにとらえ、福建地域の消費特徴、新華都の業態転換戦略、日本商品の拡大可能性などについてお話しいただきます。

(1)中国小売業および主要小売チェーンの分析
 中国チェーンストアの業界団体である中国連鎖経営協会は毎年中国小売業ランキングを発表しています。こうした統計に基づき、中国小売業界の現状を整理しながら、明暗が分かれ始めた中国市場で成長し続けている企業を類型化します。
 また、主要プレイヤーを外資系と内資系に分け、2015年1月以降の動向を整理・分析します。具体的に、外資系は、外資系は、大潤発、ウォルマート、カルフール、メトロ、イオン、イトーヨ ーカ堂の6社の6社、内資系は華潤万家、永輝、聯華、物美、歩歩高、家家悦の6社を取り上げます。各社の経営業績、出店状況を確認したうえで、新業態やO2O事業の展開、M&Aなどの動きをまとめます。

2014年度中国チェーンストア上位10社(一般消費財分野)

順位 企業名 売上高 増減率 店舗数 増減率
(万元) (%) (店) (%)
1 華潤万家有限公司 10,400,000 12.6 4127 7.6
2 康成投資(中国)有限公司(大潤発) 8,567,000 6.9 304 15.2
3 ウォルマート(中国)投資有限公司 7,237,558 0.2 411 1.0
4 聯華超市股份有限公司 6,175,076 ▲10.3 4325 ▲6.0
5 カルフール(中国)管理諮詢服務有限公司 4,572,212 ▲2.1 237 0.4
6 永輝超市場股份有限公司 4,300,000 22.6 337 15.4
7 農工商超市(集団)有限公司 2,938,187 ▲2.1 2566 ▲3.0
8 海航商業控股有限公司 2,790,000 5.7 507 5.2
9 歩歩高集団 2,703,795 27.6 525 18.0
10 北京物美商業集団股份有限公司 2,196,447 11.3 565 3.3

出所:中国連鎖経営協会「2014中国快速消費品連鎖百強」。

(2)ゲスト講演:中国消費市場の高度化と小売企業の業態転換戦略
 2015年4月、福建省の福州、アモイ、平潭には自由貿易実験区が設立されました。今年3月末時点で約26,000社が進出しており、福建省は新たな貿易拠点として注目されています。新華都購物広場股份有限公司は福建省最大の民営小売企業です。これまで、総合スーパーや百貨店などを中心に展開していましたが、昨年末に地域密着型スーパーの「邻聚」第1号店を出店しました。また、輸入商品を取扱う「保税店」を昨年3店舗を展開しました。
 今回、上官董事長には福建市場の消費特性、新華都の成長経緯、最近の新業態の展開などを紹介していただきます。また、近年中国市場の変化をどのようにとらえ、福建省での自由貿易区の設置によるビジネスチャンス、さらに今後日本商品の拡大可能性についてお話しいただきます。
設立 1995年1月
展開業態 総合スーパー、百貨店、ショッピングセンター、小型スーパーなど
売上規模 64億8,771万元(2015年度)
上場状況 深セン証券取引所(2008年7月)
出店状況 福州、アモイ、漳州、泉州、三明、龍岩、莆田、南平、寧徳、スワトウ、南昌、贑州、杭州などに129店舗を展開(2015年8月末時点)

プログラム

時間 内容
13:15〜13:35 シリーズセミナー開催にあたって:中国流通の現状と日系企業の動き
  • 2016年中国市場で注目すべき6つの動き
  • 日本企業の中国進出の新たなパターン
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
13:35〜13:55 中国小売業の最新動向
  • チェーンストア上位100社
  • 一般消費財分野上位100社
  • 主要コンビニチェーン50社
  • 主要外資系小売企業15社
  • B2Cネット通販上位10など
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
13:55〜14:45 主要外資系小売チェーン6社の動向

●大潤発(台湾系)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • EC事業の飛牛網の強化
  • 高級スーパー業態RH Laviaの展開

●ウォルマート(アメリカ系)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 越境EC事業の展開
  • 4、5級都市への出店拡大

●カルフール(フランス系)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 小型業態easy Carrefourの強化
  • EC事業の展開

●メトロ(ドイツ系)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 中国でのネット事業の展開(ECと越境ECなど)
  • コンビニ業態の出店

●イオン(日系)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • イオンモールの出店拡大

●イトーヨーカ堂(日系)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 食品スーパー業態の展開計画
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
15:00〜15:50 主要内資系小売チェーン6社の動向

<全国チェーン>

●華潤万家

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 小型店の強化
  • 越境ECとO2O事業の強化
  • 経営トップの更迭と方針転換

●永輝

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 聯華超市との提携
  • 高級スーパー業態BravoYHの強化
  • 京東との提携によるO2O事業の拡大

<ローカルチェーン>

●聯華(上海)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 永輝の資本参加による経営改革

●物美(北京)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 香港での上場廃止

●歩歩高(湖南省)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • EC事業の云猴網の強化

●家家悦(山東省)

  • 経営業績、業態展開、出店状況
  • 越境ECとO2O事業の展開
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
16:00〜17:30 ゲスト講演:
中国消費市場の高度化と小売企業の業態転換戦略

●中国消費市場

  • 消費者ニーズの変化
  • 自由貿易区

●福建市場

  • 消費特性
  • 競合状況

●新華都

  • 設立と概況
  • 業態展開と出店状況
  • 商品構成と販売状況
  • 新業態の展開

●日本商品の取扱い

  • 福建省自由貿易区の特徴
  • 新華都での日本商品の販売状況および拡大可能性
新華都購物広場股份有限公司 董事長 上官常川氏
(逐次通訳あり)

※プログラムには若干の変更が生じる可能性があります。あらかじめご了承ください。

報告者紹介

李 雪(公益財団法人流通経済研究所 特任研究員)
<略歴>
 中国吉林省出身。2005年新潟経営大学経営情報学部卒業。13年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。早稲田大学商学学術院助手、中京学院大学経営学部専任講師を経て、2015年より現職。
<著書・論文>
・単著『中国消費財メーカーの成長戦略』(文眞堂、2014年)
・共著『中国・東南アジアにおける流通・マーケティング革新』(白桃書房、2015年)
・共著『中国流通のダイナミズム』(白桃書房、2013年)
・「中国における越境EC の進展:政府の促進政策とEC企業の取組みに注目して」『流通情報』(流通経済研究所、2015年11月)
・「激変する中国の流通:メーカー、卸、小売に見る流通システムの変化」『流通情報』(流通経済研究所、2014年9月)
・「急成長する中国のネットショッピング市場:ネット通販企業の戦略と課題」『流通情報』(流通経済研究所、2013年9月)

お申し込み方法

5月20日開催のお申し込み受付は終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。
次回は7月8日に開催いたします。

お問い合わせ

公益財団法人流通経済研究所
担当:伊藤、李(り)
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
電話:03-5213-4531 FAX:03-5276-5457