シリーズセミナー「中国EC市場徹底分析:日本企業の商機と新ビジネスモデルの構築」2015年度
【第1回】越境ECの仕組みとアクセスチャネルとしての評価

セミナーは終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。
なお、セミナーテキストを販売しております。
ご希望の方は、ページ下部のお問い合わせよりご連絡ください。

開催日 2015年10月8日(木) 13:00〜17:30
会場 弘済会館(東京都千代田区麹町)
受講料 1名35,000円(税込価格37,800円)
ご参加対象 ECで中国市場に取り組もうとするメーカー、卸売業、小売業、物流業、ネット事業者
(上記の業種以外の場合、お申込をお受けできない場合がございます。あらかじめご了承ください)

シリーズセミナー開催のねらいと初回プログラムのご案内

 急拡大している中国のEC市場をどうとらえ、日本の企業はどのように事業展開を進めるべきか。
 (公財)流通経済研究所は、上記のような課題、関心にこたえるため、シリーズセミナー「中国EC市場徹底分析〜日本企業の商機と新ビジネスモデルの構築」を開催することに致しました。越境EC、消費者のネットでの購買行動、物流、金融・決済などのテーマを順次取り上げ、中国ECの実態を解明してまいります。それを踏まえて、ECで中国市場開拓に取り組もうとする日本企業がどのような事業モデルを構築すべきか、検討します。

 シリーズセミナー第1回は、注目の越境ECをテーマに取り上げ、下記のような点に関して情報を収集し、検討します。

(1) 越境ECがホットなテーマになる背景はどのようなものか
(2) 中国ネット大手企業各社の越境EC事業はどのようなものか
(3) 中国越境ECに取り組む場合、日本企業はどのような点に留意し、どのように
       事業展開を進めるべきか

(4) 越境ECでの日本商品の販売拡大につれ、日本国内と海外におけるメーカー
       のチャネル政策をどのように構築すべきか

 このセミナーは、若手の中国人特任研究員である李雪が中心になり、中国国内の情報を収集・整理してご報告致します。そして理事の根本重之がその報告をより分かりやすいものになるように支援し、同じく理事で、中国流通を研究領域の1つとしてきた渡辺達朗が、越境ECをチャネルとして使った場合のリスクなどに関する考察を付け加えます。
※シリーズセミナー第2回目は12月に開催予定とご案内しておりましたが、講師の調整が間に合わず、来年1月以降に延期とさせていただきます。
申し訳ございません。

中国代表的なEC企業5社、2014年度取扱総額と越境ECサイト名
〜各社とも越境EC事業を相次ぎ展開〜

企業名 特徴 取扱総額
(億円)
越境ECサイト
天猫(アリババ) プラットフォーム型EC企業最大手 *152,600 天猫国際
京東 直営B2C最大手 52,040 京東全球購
1号店 ネットスーパー最大手(ウォルマート傘下) *3,600 進口・海購
蘇寧易購 店舗小売企業最大のネット事業 5,158 全球閃購
アマゾン中国 外資系ネット企業最大手 *3,860 海外購

注:天猫、1号店、アマゾン中国の取扱総額は、公開資料または業界専門家の推定によるおおよその数値、京東、蘇寧易購は中国連鎖経営協会(CCFA)の統計による。いずれも1元=20円で円換算した。

プログラム

時間 内容
13:00〜13:30 インバウンドの次の課題になるかも知れない越境EC・・・基礎的な情報の整理と最近の展開
  • 越境ECとは何か・・・定義と分類
    −越境ECにはどのようなタイプがあるのか
  • なぜここにきて越境ECが話題にのぼるようになったのか
    −中国政府の政策の変化・・・輸入商品関税の引き下げなど
    −アリババ、京東の越境EC事業の積極展開、日本企業へのアプローチ
  • 日本企業の越境ECへの取り組みから
(公財)流通経済研究所 理事/拓殖大学 教授 根本 重之
13:30〜15:00 越境ECの基盤整備と中国EC2大手企業の越境EC事業モデル
  • 越境ECの基盤整備とその実態
    −自由貿易区(上海、天津、福建、広東)の設立と企業の進出実態
    −アリババの本拠地である杭州越境EC総合実験区の設立と稼働状況
    −全国総合保税区の設立状況
  • アリババ集団の越境EC事業:天猫国際
    −「海外購戦略」の展開と「地球村」モデル
    −ヤフー、ロハコとの連携による仕入再販売と出店支援
    −それぞれの商流、物流、決済、その他サービスとコスト
    −天猫国際のサイトの見方
    −天猫国際への出店事例:FRESTA、爽快ドラッグ
  • 京東の越境EC事業:京東ワールドと日本館
    −京東の「全球購」戦略と「国家特色館」の開設
    −2つの方式でのアプローチ:仕入再販売と出店支援
    −それぞれの商流、物流、決済、その他サービスとコスト
    −京東越境ECサイトの見方
    −京東日本館への出店事例:ユニマットリケン
  • まとめ:中国EC2大企業の越境ECチャネルを使う上での留意点
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
15:15〜16:15 中国EC準大手企業と新興越境EC企業の動き
  • 中国ネットスーパー最大手「1号店」の越境EC:進口・海購
    −輸入商品の取扱強化と越境ECへの進出
    −B2C越境EC:「保税輸入+海外直郵」
    −B2B越境EC:「直輸入+卸売販売」
  • 中国最大小売企業のEC事業「蘇寧易購」の越境EC:全球閃購
    −保税モデルによる越境ECの展開
    −ラオックスによる日本事業の強化
  • アマゾン中国の越境EC事業:海外購
    −2014年11月28日「ブラック・フライディ」の開催
    −輸入体制の強化
    −「海外購」、「海外直采」、「全球開店」モデルの展開
  • 新興越境EC企業の登場とその仕組み
    −洋碼頭、網易考拉海購など
  • まとめ:中国EC準大手企業の越境ECチャネルを使う上での留意点
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
16:30〜17:30 日本の企業にとっての中国越境ECチャネルのチャンスとリスク
  • 中国市場進出度合いによって異なる新旧チャネル間のコンフリクト問題
  • 越境ECチャネル・タイプ別の対応策の必要性
  • スケールメリット優先かニッチ重視か
  • 質問用紙による参加者からのご質問への回答とディスカッション
(公財)流通経済研究所 理事/専修大学 教授 渡辺 達朗
(公財)流通経済研究所 特任研究員 李 雪
司会(公財)流通経済研究所 理事/拓殖大学 教授 根本 重之

※プログラムには若干の変更が生じる可能性があります。あらかじめご了承ください。

報告者紹介

李 雪(公益財団法人流通経済研究所 特任研究員)
<略歴>
 中国吉林省出身。2005年新潟経営大学経営情報学部卒業。13年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。早稲田大学商学学術院助手、中京学院大学経営学部専任講師を経て、2015年より現職。
<著書・論文>
・共著『中国・東南アジアにおける流通・マーケティング革新』(白桃書房、2015年)
・単著『中国消費財メーカーの成長戦略』(文眞堂、2014年)
・共著『中国流通のダイナミズム』(白桃書房、2013年)
・「激変する中国の流通:メーカー、卸、小売に見る流通システムの変化」『流通情報』(流通経済研究所、2014年9月)
・「急成長する中国のネットショッピング市場:ネット通販企業の戦略と課題」『流通情報』(流通経済研究所、2013年9月)
・「中国の製造企業における経営資源の構築とその課題:杭州娃哈哈(ワハハ)集団の事例研究」(商学研究科紀要、2011年11月)など

根本重之(公益財団法人流通経済研究所 理事/拓殖大学 教授)

渡辺達朗(公益財団法人流通経済研究所 理事/専修大学 教授)

お問い合わせ

公益財団法人流通経済研究所
担当:中田、李(り)
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
電話:03-5213-4531 FAX:03-5276-5457